10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:59:58.85 ID:M1p+iqog0
「まぁ、曲がりなりにもお前達のプロデューサーだからな」
「うん」
こんな視線を向けてくれるようになったのは、いつ頃からだったろうか。ふと昔を懐かしむ。最初に出会った時は……
「……ほんと、ごめんね」
「いや、そんな気にする事じゃないって。結局、欲しいなんて言い出してないわけだし、そもそも寄せてくれている信頼は、俺としても嬉しいものだしな」
俺の感情が過去に遡りそうになったところで、突然加蓮が顔を伏せてそんな事を言い出したので、一気に現実に引き戻される。
慌てて戻ってきた感情がなかなか着地点を定めかねて、何だかまくし立てるように返していた。
「ううん、そうじゃなくて」
「?」
が、加蓮は俺のそんな調子を笑うこともしないで、
「最初、だるいとか言って、Pさんや皆と真面目に向き合わなくて」
顔を伏せたまま、そう言った。
なるほど、昔を思い出していたのは俺だけではなかったらしい。
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