過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part9
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2014/02/01(土) 23:53:08.85 ID:gLjesAt+o
「そう、あなたは見えている。
……今のアーニャ自身『目的』は見えているの。
でも、一つを見るというのは他を疎かにするということなのよ」
のあの抽象的な言葉の意味をアーニャにはよくわからない。
だがその一つ一つが、心のどこかに引っかかるような、不快感にも近い違和感を覚える。
「シトー……なんなんですか?わかりません、何を言いたいんですかのあは?」
載積する理解できない言葉は、アーニャの頭をかき乱す。
まるで図星を突かれるような、自らに突き刺さる言葉を的確に選んでくるのだ。
まるで間違いを糾弾される子供の様で、それを認めたくなくてだだをこねる。
そんな感じの苛立ちが目に見え始めても、のあは口を止めない。
「……これができない人は、いくらでもいる。
でもこれができないままというのは……ただ世の中が生き辛くなるだけなのよ。
あなたはここで一つ、理解しなければならない。
優しさの基準は、責任の基準は、あなた一人だけのものではないということを」
しかし、まるで言葉を遮るように掌で机をたたきながらアーニャは立ち上がる。
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