過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part9
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24: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2014/02/01(土) 23:53:08.85 ID:gLjesAt+o

「そう、あなたは見えている。

……今のアーニャ自身『目的』は見えているの。

でも、一つを見るというのは他を疎かにするということなのよ」

 のあの抽象的な言葉の意味をアーニャにはよくわからない。
 だがその一つ一つが、心のどこかに引っかかるような、不快感にも近い違和感を覚える。

「シトー……なんなんですか?わかりません、何を言いたいんですかのあは?」

 載積する理解できない言葉は、アーニャの頭をかき乱す。
 まるで図星を突かれるような、自らに突き刺さる言葉を的確に選んでくるのだ。

 まるで間違いを糾弾される子供の様で、それを認めたくなくてだだをこねる。
 そんな感じの苛立ちが目に見え始めても、のあは口を止めない。

「……これができない人は、いくらでもいる。

でもこれができないままというのは……ただ世の中が生き辛くなるだけなのよ。

あなたはここで一つ、理解しなければならない。

優しさの基準は、責任の基準は、あなた一人だけのものではないということを」

 しかし、まるで言葉を遮るように掌で机をたたきながらアーニャは立ち上がる。



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