過去ログ - 透華「は、ハギヨシ! わわ、私を抱きなさい!!」ハギヨシ「……」
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9: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2014/02/04(火) 22:06:05.85 ID:MfFILXmIo
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その夜、透華は合同合宿に参加する許可を受けるために父親の部屋を訪れようとしていた。
夏に行った4校合同合宿と同じ参加校であり、合宿所も同じ。
形式的に確認を取るだけで、特に問題もなく許可をもらえるだろうと思いながら廊下を歩いていた。


(ドアが開いていますわね。――あら、話し声。電話かしら)

『お前か。久しぶりだな。突然どうした』


父親が親しげに会話をしている。あまり見ることのない父親の様子に透華は部屋に入ることを躊躇った。
日頃どんなときでも龍門渕家当主としての顔しか見せない父親が、珍しく気を許せる相手のようだ。
急ぎの用件でもないのだから、邪魔をすることもないだろうと透華は扉に背を預けて電話が終わるのを待つことにした。


『……その話か。ああ、別に忘れていたわけじゃない』

『来週末? 随分と急だな。予定は……ちょうど空いているな。まさか私の予定を調べてから電話したのか?』


透華の父はそう軽い冗談を言ってくつくつと笑う。
娘の透華ですら父親が冗談を言う姿など数えるほどしか見たことがない。
よほど親しい相手なのだなと透華は思う。


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