9:>>1 あわわわ、連投しちゃった……。
2014/02/10(月) 23:50:44.55 ID:I7yl3acA0
オレは死んだのか――
今(いま)思い出せばつまらない時間を延々(えんえん)と続けた日々だった。
嫌な事からは目を背けて、つまらないと言いながらも行動も起こさない。
誰かがオレの人生を変える出来事(できごと)を起こして欲しいと願うだけの人生。
「……い……ろ……。 おま……」
何だか声が聞こえる。これが走馬灯(そうまとう)と言う物なのだろうか。
「生きろ、お前の日々はこれから楽しい物になる。迷惑かけるかも知れないが、俺の眷属達をよろしく頼む。」
銀髪の男――
あんたが――
そうだ。折角誰かがオレの人生を変える出来事を起こしてくれたじゃないか。[ピーーー]ない。死んでたまるか。面白い事ばかりじゃないかも知れないけれど、退屈しない人生がオレを待ってるんだ!
胸に激痛が走る。
「ゲホッ……!グッ……オエッ……。」
「やった……!」
「何だ……?ゲホッゲホッ……。」
半裸の少女がオレに馬乗りになっている。どうやらオレ達は川に飛び込みなんとか金髪男から逃げ切れたらしい。
「あの……。」
「何ですか?私に何なりとお申し付け下さい、主よ!」
少女は蔓延の微笑みをオレに向けている。尻尾も引きちぎれんばかりに暴れている。嬉しいのだろうか。
「とりあえず、オレの上から降りてくれないかな……。それとオレのブレザー羽織ってくれよ。目のやり場に困る……。」
少女と言えど、やはり女性の胸は見慣れなくて……。
「あっ……!……も、申し訳ございませんでしたぁ……!!」
少女は急いでオレの上から降りて、顔を赤めらせながら、シュンとしている。
「それと――」
オレは胸が見れて少しニヤけた顔を無理やり真面目な顔に戻し、問う。
「それと、説明してくれないか……?あいつが誰なのかと……俺が魔王だっていうのを――」
そうオレが言うと少女の顔も真面目なものになっていた。
金髪男と退治していた時のように――
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