152: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/03(月) 09:50:48.26 ID:9HrZV3XZo
咆哮がその身を叩いた事に、セイバーは怯む。
間違いなく必当させたと謀っていた攻撃を受け流された事に対する声ではなかった。
ましてや、当のセイバーはそれまで乱戦といえどもこれ迄に無い高揚すら覚えていた。
しかし、ライダーと推測するこのサーヴァントが、セイバーには思わずバーサーカーなのではないか。
そう彼女が疑わずにはいられない程に、ゼロが発した声には怒りが込められていたのだ。
セイバー(……それだけではない)
セイバー(今、あの者が放った咆哮……僅かながら魔力が混ざっていた)
明らかにそれまでとは違う気迫に距離を取ろうと、セイバーは後ろへ跳躍する。
セイバー(…………)
小声で、セイバーは初めてアイリスフィールに囁く。
それなりに離れた位置でその戦いを見守っているであろうマスターの『代わり』たる女が、驚愕した。
何故なら。
セイバー(……出来る限り逃げて下さいアイリスフィール、あのサーヴァント……)
セイバー(『 あの肉体は本体ではない 』……私の切り札を以てしても止められる相手ではありません)
真に、セイバーは自身が未だかつてない危機に直面しているのを理解していたからだ。
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