過去ログ - 女「一人競馬場」
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42: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 20:46:51.79 ID:c8W274yA0
>>41様ありがとうございます。

男「まあからかうのはこれぐらいにして、女さんは二十歳かあ……」

女「……もっと上に見えました?」
以下略



43: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 20:55:18.89 ID:c8W274yA0
女「是非痛い思いをしてください。……じゃああさりのボンゴレロッソをお願いします」

男「お目が高い。すいませーん」

店員「はい何でしょうか?」
以下略



44: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 21:14:23.05 ID:c8W274yA0
男「うわあ……凄いねえ……」

女「えー?何がですかー?美味しいですよー男さんももっと飲みましょうよー」

男「あはは、僕はもうお腹いっぱいだから……」
以下略



45: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 21:26:51.60 ID:c8W274yA0
そして、そこから私の記憶は狐につままれたかのようにすっかり抜け落ちてしまっているのであった。翌朝、脳内でラデツキー行進曲を奏でているかのような頭痛と思い出しただけで頭痛が悪化しそうな自らの恥態に絶望しながら、枕に突っ伏す羽目になったのは言うまでもない。

女(……あー……折角趣味の会う男の人と仲良く……いや、お話できたのに……。こりゃー、一生独り身を覚悟しよう……。お酒をやめることは無理な気がするし)

もはや自虐抜きでこの現実を受け容れるのは私には不可能なことだった。微かな希望に縋るように携帯電話のメールボックスを確認したけれど、残念ながら男さんからのメールは入っていなかった。
以下略



46: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 21:35:35.47 ID:c8W274yA0
女(男さんと偶然出会ったら気まずいしな……。連絡が来たら行っても良いけど……)

結局のところ、私としては競馬という趣味に誇りを持てていなかったのかもしれない。そして、たまたま男さんと出会って、大失敗をして……全ての物事が私を競馬というものから引き離すのにお誂え向けの展開だったのだと思い込むのは容易かった。

女(よーし決めたっ!とりあえず来週末は競馬場に行かないっ!できれば今月はもう行かないぞっ!そして……男さんみたいな……違った。格好いい彼氏を頑張って作るんだっ!……頭いてぇ……)
以下略



47: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 21:39:41.32 ID:c8W274yA0
物語は佳境ですがちょっとだけ休憩です。

お酒は怖いですねっ!皆さん、酸化すると美味しくないからってワインや日本酒を開けたら一瓶まるまる飲むようになってはいけませんよっ!

美味しく飲むためなら仕方ないと自己弁護するようになったらお終いだと思いながらも、毎度一瓶開けているわたくしです。


48: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 23:13:02.89 ID:c8W274yA0
電話がきて長引いてしまいました。もう少しやっていきたいと思います。

ただ、本日中に完結という目標は難しそうなので、後数日間はお付き合いのほど
よろしくお願い致します。


49: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 23:21:21.11 ID:c8W274yA0
女友「女ー今週末合コンに誘われたんだけど行く?」

女「あー大丈夫。ありがとう」

女友「りょうかーい。じゃあ私一人詰まんない男どもの相手してくるわー」
以下略



50: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 23:37:14.32 ID:c8W274yA0
未だに競馬中継を観たり、ニュースを調べたりしてお気に入りの子の結果については調べている。残念ながら、シロクロナボクは故障もあって引退してしまったけれど、イケメンクンはこの間、1600万下のクラスに上がり、もう少しでオープンも見えてきたぐらいだ。……ちなみに、ボクノオリヒメは……。

実況『格上挑戦のボクノオリヒメ!軽ハンデを活かして差し切り勝ちを収めました!!!』

何と重賞馬になっていた。地方のハンデ重賞に格上挑戦し、見事な勝利を飾ったのだ。父馬の産駒としては初の重賞馬らしい。そして、恐らく最後の重賞馬になるだろう。オリヒメが勝った時のニュースに、申し訳程度の大きさで父馬はもう用途変更されてしまったという記載があったからだ。……用途変更という言葉が、そのとおりの意味であってほしいと願う。
以下略



51: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 23:43:11.67 ID:c8W274yA0
女(無邪気で素直な悪戯っ子。本当に最初は歳上だなんて思えなかった。けれど、やっぱり大人で……。私には縁が無いような世界を知っていて……。私が記憶を失った後に、ひどい失敗をしてしまったから連絡をくれなかったのかなあ)

記憶を失うまで飲んでしまった私の責任ではあるのだけれど、お店を出た後の出来事がわからない分、気持ちの整理がつかないのだった。それさえ無ければもしかしたら……。そう考えて、自己嫌悪に陥る。そんな繰り返しだった。

女(妙な理由をつけて競馬場にも行かなくなって、いっそ競馬という趣味を止めてしまおうとさえ思ってるもんね。本当に私は弱虫だ)
以下略



52: ◆ukweaVAfH6
2014/02/12(水) 23:50:07.44 ID:c8W274yA0
女(今日はもう眠ろう。眠ってこの無意味なスパイラルから抜けださなきゃ……)

そうして私は布団に飛び込む。布団を深く被っても、雨音は頭の芯まで届いてくる。しつこいまでに耳障りなその音を聞いていると、永遠に雨が止まないのではないかとさえ思える。

女(……もう許してよ。いいじゃない、取り返しなんてつかないんだから)
以下略



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