過去ログ - 美琴「インデックス、ダメ堪えて」インデックス「で、でも、もう無理かも……」
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55:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 21:58:46.31 ID:aXkAlMkb0
インデックスは一歩、美琴に近づいた。それは、肌と肌とがぶつかるほど近く――、

美琴「なに……ん」

インデックスが背伸びをした途端、美琴は自分自身に何が起こったのか理解できなかった。
ちかちかと、脳髄に小さな爆発が起こる。

インデックス「ッ……」

美琴の瞼が何度か瞬いた。その間に、天井から冷たい滴が肩に落ちる。
それから、彼女は、唇に温かい何かを感じ、漸く、自分がインデックスにキスをされているのだと悟った。

美琴「あ、あ、あ、あんた今」

動揺で、言葉が上手く舌に乗らない。

インデックス「キスしたんだよ」

身体が動かない。
いつの間にか、少女の両腕に抱かれている。

インデックス「ねえ、私達友達?」

美琴「そのはず……よ」

インデックス「友達には頬っぺたにキスする?」

美琴「あ……あんまりしない」

インデックス「唇には」

美琴「……しないかな」

インデックス「私ね美琴に甘えてるんだって、甘えたいんだって最近つくづく思うんだよ」

美琴「インデックス……」  

インデックス「でも、変だよね。とうまといる時にはね、一緒にいたいとは思ったけど触れたいとか、キスしたいとか思わなかったんだよ。これってなんなのかな」

美琴「あんた……私の事……好きなの?」

インデックスはその質問に答えなかった。

インデックス「……ほっとけないかな」

呟くように言った。

美琴「……」

勝手だ、と美琴は思った。ここまできて好きとも言わず、まるでインデックスは自分に決定権を残しているようだった。けれど、彼女の中にも迷いがあるんじゃないだろうか。それは、彼女の中にも――上条当麻がやはりいるからなのかもしれない。自分の中にあったように。

インデックス「私達、もしかしたら、甘えれない鬱憤を晴らし合ってるだけなのかもしれないね」

美琴「そうかもね……」



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