30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:04:37.57 ID:4W+e2BTSo
その言葉を言ってくれたまどかの、横顔を見ようと、首を回す。
まどかの顔は、巴マミへと真っ直ぐに向いていた。
私の視線を感じたのか、眼だけがこちらに向けられる。
それはとても、優しくて、強い、意志を込められた表情だった。
対照的に私は、情けなくて、悔しくて、死んでしまいそうだった。
だけど、代弁してもらって、それで終わりにはしたくなかったから。
「巴さん」
今は言えなくても、代わりに言ってもらっても、その想いは嘘偽りのない私の本音。
だからせめて、その答えは受け止めよう。
今の私、弱くて卑怯でどうしようもない私の、精一杯として。
落としていた目線を、上げた。
巴マミはまだ下を向いている。
降りた沈黙が、痛くて、だけどそれを待つ。
彼女が言葉を返してくれるのを。
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