60:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:33:59.68 ID:4W+e2BTSo
待て、と言えば、待ってくれるだろうか。
自分がその立場だったら、きっと無理だろうなと思った。
だから、まどかを見た。
焦りと困惑を隠そうともせずに、だけど手だけは離すまいと力を込めて、一緒に走ろうとしていた彼女。
私の視線に頷いて、地面を蹴って、浮き上がる。
「……なんだ、その」
「ごめんなさい……」
淡く輝く光の翼に包まれて、私たちは空を駆ける。
ただ一か所を見据えながら、焦燥に駆られる二人を宥めながら。
二人の謝罪には言葉を返さず、握る手に力を込めた。
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