過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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14: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:16:19.89 ID:cJv6xySVo

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優希「はぁ、今日も沢山打ったじぇ」
和「えぇ。大変でしたね」
咲「そう言いながら和ちゃんは平然としているけど…」

肩をグリングリンと回す優希に和が同意し、咲がちょっとだけ賑やかす。
そんないつも通りの光景を俺は後何回見る事が出来るのだろうか。
…いや、自分でももう分かっているのだ。
こうしてこいつらと一緒に帰ったりする回数はもう数回しかないという事くらい。

京太郎「(…引っ越しの件を告げられてからもう三週間が経った)」

既に世間はクリスマスムード真っ只中であり、長野の地には雪化粧が本格化しつつある。
こうして四人で歩いている住宅地も真っ白で、下手に歩けばすぐさま転んでしまいそうなくらいだ。
寒さは最早、手足を切るような鋭いものとなり、防寒具は手放せない。
けれど、そんな季節になっても…俺はまだ皆に転校の事を言う事が出来ていなかった。

京太郎「(…何回か言おうとはしたんだけれど…な)」

けれど、その度に臆病な自分が顔を出し、言葉を引っ込めてしまう。
それでは何の解決にもならないと理解しながらも、俺はずっと逃げ続けていた。
結果、表面上はこうして穏やかな日常を送れているけれど、でも、既に別れの時は近づいてきている。
それがどうにも重く心にのしかかり、俺を陰鬱な気分へと追い込んだ。



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