過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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43: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:28:08.02 ID:cJv6xySVo

京太郎「…じゃ、俺行くから」
和「…はい」
優希「京太郎…ぉ」
まこ「元気でな」
久「…京太郎君」

背中に掛かる皆の声に思わず振り返りそうになった。
車で先に鹿児島へと行って準備しているらしいオヤジに電話してもう一本だけ遅らせてくれ、と頼みたくなった。
ギリギリのモラトリアムに浸かったまま現実から逃げたくなった。
でも、もう俺は何度もそれから逃げて結果、皆に迷惑を掛けてしまったのである。
その上でまだ逃避なんて情けなくって出来やしない。

京太郎「…」

それでもやってきた電車に乗り込んだ瞬間、胸の中にズシリとした重石が伸し掛かる。
あぁ、これで本当に俺は長野から離れるんだと思うと目尻に何かが浮かびそうになるのを感じた。。
でも、まだ電車は出発する気配はなく、窓の外には皆もいるのである。
流石にこんな状態で泣いたりする訳にはいかないとぐっと涙を堪えた。

京太郎「(でも、それももうすぐだ)」

俺が乗り込んだこの電車は一分程度の停車の後、すぐに出発する。
後、ほんの数十秒ほど我慢すれば、俺は涙を堪える必要もなくなるのだ。
それが皆との長い長い別れになると思うと寂しいが、待ち遠しい気持ちも確かにある。
今の俺にとって涙を堪えると言うのはそれだけ難しい作業だったのだ。



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