過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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53: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:32:54.39 ID:cJv6xySVo

「んじゃ、そろそろ切るぞ。挨拶終わったらまた連絡しても良いからな」
京太郎「あっ…ちょ!!」

瞬間、有無を言わさずオヤジがブツリと通話を切った。
それを止めようとしてももう遅く、携帯からは無感情な電子音しか伝わってこない。
相変わらず無意味に強引な親だと、俺は一つため息を吐き、携帯をポケットにしまった。

「もう宜しいですか?」
京太郎「はい。待たせてすみませんでした…」

…どうやら俺はさっきのやりとりを整理するような時間も与えてもらえないらしい。
俺が携帯をしまうのを待っていたらしい女性の言葉に内心でもため息が漏れる。
しかし、この寒い中をずっと車の外で待ってくれていたのだから文句は言えない。
それにまぁ、オヤジが言うにも女性が言うにもこの車に乗るしか道はないのだから… ――

京太郎「(…行くしかないよな)」

そう自分を奮い立たせながら、俺は女性が開けた車のドアから中へと乗り込む。
瞬間、俺の鼻孔を新品の革の匂いが擽った。
周囲を軽く見渡せば、艶の消された黒革が椅子を覆っているのが見える。
背中を優しく受け止めてくれるクッションの感触もかなりの心地好さだし、きっと高い車なのだろう。
そう思うと根が小市民の俺の肩に力が入り、どうにも落ち着かなくなった。


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