過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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59: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:36:36.37 ID:cJv6xySVo

「こちらです」
京太郎「(…ま、いっか)」

しかし、そんな疑問も女性に先導されて歩いている内に消えていく。
いや、新たな疑問に消されていく、と言うべきか。
何せ、女性の後について踏み込んだその道はズラリと石畳が並べられた道なのだから。
微かに苔が生えているそれはところどころ欠け、歴史を感じさせる。
しかし、決して手入れされていない訳ではなく、道に沿うように生える植物は明らかに人の手で切り揃えられていた。
何処か日本庭園を彷彿とさせるその雰囲気は、アスファルトで固められた駐車場からは想像も出来ないくらいである。

京太郎「(しかも、それが延々と続いているんだからなぁ)」

ぼぅと暖かな光を灯す立派な石造りの灯籠。
一つだけでもかなりの金額がしそうなそれは歩いている俺が果てを見つけられないくらいにずっと並んでいる。
ハギヨシさんの伝手で龍門渕さんの家にお邪魔した事もあったが、その時だってこれほど長い道をみた事はない。
その代わり、ハギヨシさんが手入れしているという庭園はそれはもう立派なものだったのだけれど…ってまぁ、それはさておき。

京太郎「(…これだけの土地を持ってるって事はかなりの相手って事…だよな?)」

歩き始めて五分が経っても尚、果てが見えない道のり。
その向こうに待っているであろう『親戚』の姿を想像すると微かに身震いを感じた。
さっきのバカ広い駐車場も、もしかしたら『親戚』の個人的な所有地だったのかもしれない。
もし、そうなら…確かに新居よりも真っ先に挨拶に向かわないといけない相手なのだろう。
オヤジの言葉を今更ながらそう理解した俺の目の前に大きな階段が現れた。



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