過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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81: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:49:17.57 ID:cJv6xySVo

霞「…先に顔を洗った方が良いわね」
京太郎「え?」
霞「少し肌が荒れているから」
京太郎「…ぅ」

瞬間、俺の頬が微かに熱を持ったのは石戸さんの言葉に昨日、寝た時の状態を思い出したからだ。
殆ど泣きつかれるようにして眠った俺の頬には涙の跡が残っている事だろう。
はっきりとは言われないものの、気遣うような優しい視線は俺の状態に気づいている事を感じさせた。
殆ど初対面に近い状態とは言え、女性に泣いていた事を気づかれる事ほど恥ずかしい事はない。
ましてや、相手が目を見張るような美女であるのだから尚更だ。

霞「顔を洗うのはこの水を使ってね」

そう言って石戸さんから差し出されたのは綺麗な水の張った手桶だった。
窓から差し込む朝の光を反射してキラキラと輝くそれに手を入れれば透き通るような寒さが肌に染みこんでいく。
それを二度三度と顔にぶつければ眠気も消え、気持ちも多少はスッキリとする。
心が身体に与える影響というのは決して無視出来ないくらいに大きいが、やっぱりその逆もまた然り、と言う奴なのだろう。

霞「はい。じゃあ…ちょっと顔をあげてね」
京太郎「え?」

とは言え、スッキリした心とは裏腹に顔は水気でベタベタだ。
それをどうしようかと思った瞬間、俺の顔にそっと温かいタオルが当てられる。
そのままフキフキと俺を拭いてくれる石戸さんの手はとても優しい。
タオルがまるで風呂のように温かいのもあって一度は吹き飛ばした眠気がまた蘇ってきそうだ。



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