1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:43:26.34 ID:IeXwLMmUo
○ マミホーム 
  
 マミ「ねえ美樹さん」 
  
 さやか「な、なんですか?」 
  
 マミ「私が昨日あげたチョコはおいしかった?」 
  
 さやか「そ、そりゃあもう、メチャウマっすよ! はいっ!」 
  
 マミ「そう、よかったわ」 
  
 マミ「……すっごい気合入ってたでしょ、あれ」 
  
 さやか「ええ、まあかなり、はい」 
  
 マミ「それじゃあなぎさちゃん作のは、どうだった?」 
  
 さやか「…………」 
  
 さやか「え、えーと――」 
  
 マミ「ただおいしかったって、感想ではダメよ?」 
  
 マミ「どっちがおいしかったかを、はっきり教えてちょうだい」 
 
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:45:18.84 ID:IeXwLMmUo
 さやか「…………あー、そのぅ、……えぇーっとぉ」 
  
 マミ「……もういいわ。その反応見ただけでわかったから」 
  
 マミ「なぎさちゃんの方がおいしかったわよね。そうでしょう?」 
3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:48:53.33 ID:IeXwLMmUo
 マミ「あれは、家庭、個人の味の範疇に収まるものじゃない」 
  
 マミ「それどころかプロの作品においてですら、なぎさちゃんのアレに及ぶモノを私は知らないわ」 
  
 さやか(あっ……マミさんも知らないんだ) 
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:50:45.62 ID:IeXwLMmUo
 さやか(あっ、あぁ……、なるほど) 
  
 マミ「あんな物凄いチョコ、絶対一朝一夕、付け焼刃の経験で作れるわけがない」 
  
 マミ「血の滲むような努力と時間、センスと研究の結晶が込められているはずだわ」 
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:53:50.16 ID:IeXwLMmUo
 さやか(ねえマミさん、それをあたしに話してどうするつもりなのさ) 
  
 さやか(もしかしてだけど、家に呼んだ目的なんだか知らないけど忘れてたりしない?) 
  
 マミ「うあぁ……!思い出すだけではっずかしいぃ……!」モジモジ 
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:55:14.77 ID:IeXwLMmUo
 さやか「え、えーと、ほら、あれですよ」 
  
 さやか「確かに昨日の友チョコは、『自分だけの力で作ったものを持ち寄る』ってルールだったけど」 
  
 さやか「それをなぎさちゃんがちゃんと守ったかは、あたしたちにはわからないわけで」 
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:57:29.68 ID:IeXwLMmUo
 ー 公園 
  
 なぎさ「ハイ、報酬の作ったけど結局余ったチョコたちなのです」スッ 
  
 杏子「サンキュー。これでしばらく小遣いから無駄な出費を省けるよ」 
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 00:59:54.68 ID:IeXwLMmUo
 なぎさ「だって、ソウルジェムが濁りきったら私が消滅しちゃうのに、お菓子作るのにポンポン使ってたらバカみたいじゃないですか」 
  
 なぎさ「戦闘に関してはシャボン玉だけで足りるというか、お菓子があっても無意味なのです」 
  
 杏子「まあね。お菓子魔法はバレンタインに特別な人たちのために使う、くらいが実際丁度いいんじゃねえの?」 
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/15(土) 01:02:14.68 ID:IeXwLMmUo
 杏子「あーくどいくどい。何度同じ話、事あるごとにさせんだよ」 
  
 杏子「マミとアタシは、なぎさよりもずっと長い、旧知の間柄なんだから心配いらないって」 
  
 なぎさ「…………本当に、ありがとうなのです、杏子」 
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 01:04:54.90 ID:IeXwLMmUo
 ここまで 
 バレンタイン当日終わる一時間前から書き始めた 
 杏なぎ無性に書きたくなったので 
  
 バレンタイン当日SSを書かなければ他の人とネタかぶりしないだろうという発想 
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 01:25:06.50 ID:Q5ZZh/Keo
 期待 
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 01:25:07.17 ID:BW2MpHuPo
 チョコっと期待 
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 09:18:25.90 ID:r1hWDkoAO
 スレタイにやられました 
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 12:47:26.34 ID:Lf9P6+6/o
 ○ マミホーム 
  
 マミ「なぎさちゃん、どう?紅茶とケーキおいしい?」 
  
 なぎさ「もちろんなのです!マミが作るお菓子は大好きなのです!」 
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 12:48:28.49 ID:Lf9P6+6/o
 なぎさ「仕事、ですか……?普通の会社勤めなのです」 
  
 マミ「あらあら、それじゃあお菓子を作ったりする暇、中々ないでしょうね」 
  
 なぎさ「お菓子を作ったり……はお父さん全然やらないから大丈夫です」 
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 12:50:11.60 ID:Lf9P6+6/o
 マミ「なぎさちゃん」 
  
 なぎさ「は、はい」 
  
 マミ「一昨日なぎさちゃんがくれたチョコ、ほんっとうにおいしかったわ」 
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 12:54:38.48 ID:Lf9P6+6/o
 ー 公園 
  
 なぎさ「マズいことになったのです」 
  
 杏子「魔法で作ったって、素直に言っちゃえば?」 
18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 12:58:25.62 ID:Lf9P6+6/o
 杏子「だけどさ、仮にそうだとしても、魔法で作ったことに何か問題あるの?」 
  
 杏子「おいしかったらいいじゃん」 
  
 なぎさ「……おそらくですけど、『自力で作ってくる』ってところに引っかかってしまったんじゃないでしょうか?」 
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 13:01:04.82 ID:Lf9P6+6/o
 ○ マミホーム 
  
 マミ「美樹さん」 
  
 さやか「は、はい」 
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 13:05:52.93 ID:Lf9P6+6/o
 マミ「わからないわよね。私も、彼女がその魔法使ってるのは、ある時を境に一度も見たことないわ」 
  
 マミ「佐倉さんはそういう魔法をあえて使わないんじゃない」 
  
 マミ「あることが原因で使えなくなってしまってるみたいなの。ちゃんと、キュゥべえにも確認をとったわ」 
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 13:11:34.43 ID:Lf9P6+6/o
 マミ「私が直々にあれこれ出来るのが理想的でいいんでしょうけど」 
  
 マミ「生憎あの子は、今更私と特訓しようなんて話、了承しようとしないはず」 
  
 マミ「美樹さんに、特訓の傍ら、佐倉さんの魔法を取り戻す手がかりを探してほしいの」 
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