3: ◆HmDjqt09PA[saga]
2014/03/03(月) 00:33:39.44 ID:oBQCjzsb0
預けられた先でも、少年の不幸は留まるところを知らない。
幻想殺しについて気づいた研究者は、彼の右手を調べる。
でも、彼の右手の研究成果を得られた者はいない。
なぜか、彼らは次々にその姿を消した。
そして、歳にそぐわない達観した目をもつ少年はすぐに気がついた。
アブノーマルな力を持つ自分の希少価値に。
彼らがそれに目をつけたことで消されたということに。
自分と関わることで死んでしまったことに。
少年は小学校に上がる頃に初めて人を殺す。
彼が手にかけたのは、置き去りの友達を人体実験に使おうとした研究者だった。
友達が得体のしれないカプセルに入れられ、暴れている姿を目にした時、生まれて初めて怒りの感情を覚えた。
どうすればこの男が止まるのか、そう考えたらとても簡単な事だった。
不思議と抵抗はない。
ただ、相手が血の通った人間に見えなかったのだ。
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