過去ログ - 友「ボクたち、ずっと友達だよね?」
↓ 1- 覧 板 20
2014/03/04(火) 03:29:41.47 ID:agQv2Wt10
似ているようで似ていない。  
  似ていないようで似ている。  
  そんなよくわからない関係だった。  
    
  だからこそ、お互いのことをなにも知らなかったんだと思う。  
  そして、分かり合えたんだと思う。  
    
  ――惹かれあったんだと、思う。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:32:42.75 ID:agQv2Wt10
 梅雨の始まりは、夏の到来をいよいよもって感じさせる。  
  それは、6月のある日のことだった。  
  太陽はかんかん照りで、昼休み前の汗の匂いと熱気のこもった体育館。  
  バスケットボールがフローリングに跳ねる、重みのある音があたりに反響して、体育館全体が揺れているように感じる。  
    
3: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:34:50.46 ID:agQv2Wt10
 おれの名前は男。 
 熱血バカ、やられたら3倍にしてやりかえす、口よりも先に手が出る、そんな性格……らしい。 
 “らしい“という言い方になったのは、幼馴染から聞いたおれに対する周りの印象を、そのまま伝えているからだ。 
 この人物批評について、文句を言いたいことが山ほどあるが、とりあえずいまは黙っておくことにする。 
  
4: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:39:50.59 ID:agQv2Wt10
 ――キュッ、キュキュッ! 
  
 靴が床にこすれる甲高い音。 
 何人かの生徒が、すぐ後ろを駆けてくるのが聞こえる。 
 おれは内心焦っていた。 
5: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:41:55.99 ID:agQv2Wt10
 「おとこーっ!」 
  
 男「……ん?」 
  
 そんな声とともに、黒い影がおれの横をまるで光のように、一瞬にして通り過ぎた。 
6: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:44:10.91 ID:agQv2Wt10
 男「友」 
  
 おれはその場で足をとめ、胸の前にボールをかまえる。 
 真正面には、4番のゼッケンを着ているあいつの姿がある。 
 チャンスはたったの一度きり。 
7: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:46:53.85 ID:agQv2Wt10
 おれの思いはあいつに届いたんだ。 
 だから、今度はあいつがおれに思いを届ける番だ。 
  
 そんな達成感と期待感で拳を握りしめたおれは、友の顔をまっすぐに見上げた。 
  
8: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:50:37.36 ID:agQv2Wt10
 友「……ふっ!」 
  
 透き通った黒髪ストレートが大きく揺れると同時に、飛び散った汗の粒。 
 それが天井の照明を受けて、きらきらと輝いている。 
 その真剣な眼差しは、まさに喰らいつくように、ゴールの中央をとらえていた。 
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/04(火) 07:05:07.46 ID:QfFHdxoVO
 読みにくいし地の文が説明的すぎ 
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 00:19:40.25 ID:1AabyLVeo
 俺は面白くていいと思うけどな 
 おつ 
10Res/7.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。