17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/09(日) 22:14:48.06 ID:JkZkpcFR0
乃莉「じゃ、帰ろっか」
そういって、乃莉ちゃんは私の手を取った。
落ち込んだ私をさりげなく励ましてくれるような乃莉ちゃんの優しさが、今日はなんだか心に痛かった。
18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/15(土) 16:01:07.02 ID:TmZL9pLt0
夕方
ひだまり荘 203号室
乃莉「で、何作ろっか?」
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/15(土) 16:26:47.11 ID:TmZL9pLt0
スーパーに向かう道はすっかり暗く、真冬の寒さが身に染みた。
でも、隣に乃莉ちゃんがいるというだけでなんだか心が暖かくなってくる。
乃莉「なずなは何食べたい?」
20: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/15(土) 17:09:52.35 ID:TmZL9pLt0
乃莉「あ、美味しそうじゃん」
お鍋の中を見て、乃莉ちゃんはそう言ってくれた。
私の切った野菜は大きさがバラバラだし、お豆腐は既に崩れかかっていて、お世辞にも綺麗とは言えないけれど。
21: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 18:23:44.14 ID:y4gl9Sz10
なずな「だいたい無くなったね、いっぱい野菜買ったのに」
乃莉「うん、私も余るかと思ったんだけど」
なずな「ご飯はあるから雑炊できると思うけど、食べる?」
22: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 19:38:09.26 ID:y4gl9Sz10
なずな「お母さん?どうしたの?」
なずな母『急に決まったことだから、なずなにも早く話さないとって』
なずな「?」
23: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 20:25:16.74 ID:y4gl9Sz10
両親が東京に帰ってくる。
またお父さんとお母さんと、一緒に暮らせる。
その知らせは、入学したての頃の私にとっては何よりも嬉しいものだったはず。
今だってもちろん嬉しい。そう、嬉しいはずなのに……
その後のお母さんの話は、ほとんど頭に入ってこなかった。
24: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:05:47.16 ID:y4gl9Sz10
ガチャ
乃莉「電話終わった?」
なずな「うん」
25: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:23:01.17 ID:y4gl9Sz10
そう、終わりはいつか来てしまう。
ヒロさんと沙英さんを見ていて、薄々気づかされていたこと。
あと何か月かすればヒロさんと沙英さんは卒業し、ここからいなくなってしまう。
その1年後にはゆのさんと宮子さんがいなくなって―
そして、いずれ私たちも卒業しなければならない。
26: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/19(水) 22:31:44.17 ID:y4gl9Sz10
乃莉「なずな?」
なずな「へっ?」
乃莉「なんか考え事?」
27: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 22:02:24.98 ID:xTSJ/ypv0
翌日 昼休み
食堂
乃莉「すっごく美味しい!脂乗ってるし、学食のメニューとは思えないよ!」
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