83: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 16:32:50.34 ID:Wbvopx8z0
乃莉「はぁ〜……」
乃莉ちゃんが大きく伸びをして、テレビのスイッチを切った。
時計を見ると、いつの間にか10時前になっている。
84: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:13:35.87 ID:Wbvopx8z0
動揺して、年賀状の最後の1枚を思いっきり書き損じてしまった。
自分でもみるみるうちに顔が真っ赤になっていくのが分かる。
誰かと一緒にお風呂に入るだけでも恥ずかしいけど、乃莉ちゃんとだなんて。
頭の片隅で想像した乃莉ちゃんとお風呂でじゃれ合うイメージを、頭を強く降って振り払う。
85: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:21:42.71 ID:Wbvopx8z0
最後の年賀状を書き直し、しばらくするとお風呂が沸いた。
順にお風呂に入って、体が冷えないうちにベッドに入る。
乃莉「んじゃ、電気消すよ」
86: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:24:55.60 ID:Wbvopx8z0
乃莉「……あと、3か月なんだな、って」
乃莉「なずなが引っ越しちゃうまで」
87: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:25:43.20 ID:Wbvopx8z0
なずな「……そうだよね」
乃莉「それに、なんかなずな、嬉しくなさそう」
なずな「えっ?」
88: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:31:13.30 ID:Wbvopx8z0
結局、会話はそれで終わりだった。
乃莉ちゃんは普段はすぐに寝てしまう私がまだ起きているとは思ってなかったのかもしれないし、
もしかしたら乃莉ちゃん自身、もう寝てしまったのかもしれない。そう思ったからこそ私からも声はかけられなかった。
ねえ、乃莉ちゃん。
身じろぎしただけで触れそうなほど近くにいる乃莉ちゃんに、心の中で呼びかける。
89: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:34:03.40 ID:Wbvopx8z0
真っ暗な中で目が覚めて、ぼうっとした頭で考える。
何か夢を見ていたような……てことは私、いつの間にか寝てたんだ。
……今、何時なんだろう?
乃莉ちゃんを起こさないようにゆっくりベッドから這い出ると、上着をはおった。
携帯を充電器から外して開くと、まぶしいディスプレイには3時12分と表示されていた。
90: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:38:34.85 ID:Wbvopx8z0
小さく音を立ててベランダの扉が開いた。
乃莉「なずな?」
91: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:39:30.60 ID:Wbvopx8z0
薄手のカーディガンを羽織っただけの乃莉ちゃんがぶるっと肩を震わせた。
それを見て、私は乃莉ちゃんの横に寄り添う。
乃莉ちゃんは寒そうにしているけれど、私は何故か全然寒さが気にならなかった。
92: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 17:47:42.98 ID:Wbvopx8z0
なずな「……勇気がないから変われないわけじゃない。変わらないことを選ぶ勇気を持っているんだ」ボソッ
乃莉「ん、何か言った?」
なずな「だから、変わることだってできるはずだよ。どちらも同じ勇気なんだから」
93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/02(月) 16:36:21.06 ID:oX8dxL5AO
続ききてたー
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