過去ログ - 魔王をたおすっちゃ
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15: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 16:35:32.77 ID:PjMI+0lAO
近隣のモンスターに襲われたのであろう、旅の途中に何度か遭遇した事がある。

親を呼ぶ、戦士の泣き声が、外にいる、俺たちにまで聴こえてきた。


以下略



16: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 17:08:17.61 ID:PjMI+0lAO
しばらく経ち、戦士は落ち着きを取り戻した。

俺たちは、戦士の両親の墓を造り、村を後にした。


以下略



17: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 18:47:45.40 ID:PjMI+0lAO
某ダンジョン。
勇者たちは、伝説の賢人の杖が眠る、ダンジョンに潜入していた。

「やっと着いたな」強靭なモンスターの集団に数多くの難解な罠
それらに、悪戦苦闘しながらも、俺たちは、最深部へと辿り着いた。


18: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:01:18.41 ID:PjMI+0lAO
最深部の祭壇に、伝説の杖が祀ってあった。
杖へと近づくと、突然、頭の中に声が響いた。

『待て!』

以下略



19: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:17:11.75 ID:PjMI+0lAO
賢人は、杖を得たいなら、賢者一人で祭壇に上がって来いと言ってきた。
「何かの試練か」賢者は了承し、一人、祭壇へ向かった。

祭壇へと続く階段の前で、突然、床が光り、何かが現れた。

以下略



20: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:34:09.86 ID:PjMI+0lAO
ズタ袋を被った、筋骨隆々の男。見間違える訳がない。
あれは父だ。昔と全く…
(全く変わってないぞ…あれから、十年近く経ってるのに)

疑惑が俺の頭によぎった
以下略



21: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:56:10.30 ID:PjMI+0lAO
「あの父は偽物なのか?」賢人に問いかける。
「本物ではない、然し、偽物とも言い切れない。あの男は人のトラウマが生み出す幻影だ」
賢人は、俺の問いに、そう答えた。

「トラウマか……なら、あの父は、俺が生み出した幻影って事か」
以下略



22: ◆rzGQJCFW/2[saga]
2014/03/05(水) 20:17:41.52 ID:PjMI+0lAO
「んんんん様…」父の幻影は、攻撃などせず、その場に佇んでいるだけだが、賢者は、萎縮し怯えきっていた。
「賢者さん、どうしたんですか!?」
「その人は、一体だれなの!」

普段の彼女からは想像もつかない姿に、僧侶と戦士は、心配そうに声をかける。
以下略



23: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 20:39:28.18 ID:PjMI+0lAO
どういうことだ。俺は、賢人の言葉に動揺を隠せなかった。「奴の心に触れ、分かった事だ」賢人は続けた。

賢人曰わく、神童と呼ばれた彼女は、弱冠10歳で賢者職に就き、俺と同じ16歳の時に、父の旅に同行した。

そして、魔王決戦の時。
以下略



24: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 21:20:03.48 ID:PjMI+0lAO
父さんと賢者にそんな事が…俺は言葉を失った。

「罪滅ぼしのつもりか、賢者は幼いお前を守る為、お前の住む国の近隣の凶悪な魔物を、単身駆逐していった」

「!!」
以下略



25: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 23:37:52.21 ID:PjMI+0lAO
父の幻に、憔悴しきった賢者の元へ、歩み寄ろうとする俺を、賢人が制止した。
「杖を手に入れられるのは、心の壁を乗り越えた者だけ。手を出す事はならん」

「手は出さないさ」俺は、そう言い放つと、迷うことなく賢者の元へ向かった。

以下略



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