過去ログ - 魔王をたおすっちゃ
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20: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:34:09.86 ID:PjMI+0lAO
ズタ袋を被った、筋骨隆々の男。見間違える訳がない。
あれは父だ。昔と全く…
(全く変わってないぞ…あれから、十年近く経ってるのに)

疑惑が俺の頭によぎった
以下略



21: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 19:56:10.30 ID:PjMI+0lAO
「あの父は偽物なのか?」賢人に問いかける。
「本物ではない、然し、偽物とも言い切れない。あの男は人のトラウマが生み出す幻影だ」
賢人は、俺の問いに、そう答えた。

「トラウマか……なら、あの父は、俺が生み出した幻影って事か」
以下略



22: ◆rzGQJCFW/2[saga]
2014/03/05(水) 20:17:41.52 ID:PjMI+0lAO
「んんんん様…」父の幻影は、攻撃などせず、その場に佇んでいるだけだが、賢者は、萎縮し怯えきっていた。
「賢者さん、どうしたんですか!?」
「その人は、一体だれなの!」

普段の彼女からは想像もつかない姿に、僧侶と戦士は、心配そうに声をかける。
以下略



23: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 20:39:28.18 ID:PjMI+0lAO
どういうことだ。俺は、賢人の言葉に動揺を隠せなかった。「奴の心に触れ、分かった事だ」賢人は続けた。

賢人曰わく、神童と呼ばれた彼女は、弱冠10歳で賢者職に就き、俺と同じ16歳の時に、父の旅に同行した。

そして、魔王決戦の時。
以下略



24: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 21:20:03.48 ID:PjMI+0lAO
父さんと賢者にそんな事が…俺は言葉を失った。

「罪滅ぼしのつもりか、賢者は幼いお前を守る為、お前の住む国の近隣の凶悪な魔物を、単身駆逐していった」

「!!」
以下略



25: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 23:37:52.21 ID:PjMI+0lAO
父の幻に、憔悴しきった賢者の元へ、歩み寄ろうとする俺を、賢人が制止した。
「杖を手に入れられるのは、心の壁を乗り越えた者だけ。手を出す事はならん」

「手は出さないさ」俺は、そう言い放つと、迷うことなく賢者の元へ向かった。

以下略



26: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 00:02:20.30 ID:qJyV+dDAO
「父さんとの事、聞いたよ」そう言うと、賢者は目を逸らした。しかし、俺は構わず話を続けた。

「それと、賢者が俺を子供の頃から、ずっと守ってくれた事もな」
「!」その言葉を聞いた賢者は、驚いた顔で、俺を見返した。

以下略



27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/06(木) 00:24:51.16 ID:7xL/TUzGO
テンポいいな


28: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 00:33:20.47 ID:qJyV+dDAO
今の賢者に、下手な慰めは効果が無かった。俺は思いの丈を、賢者にぶつける事にした。

「あんたは、此処で、泣き腐って死ぬつもりか!?俺を『守る』んじゃなかったのか!?」
賢者が、『守る』という言葉に、僅かに反応した。

以下略



29: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 00:47:14.37 ID:qJyV+dDAO
賢者は『一人』階段を登っていった。
そして…賢者は伝説の杖を手に入れた。

「『一人』だから問題ないだろ?」俺は、賢人に語りかけた。「確かにな」賢人は、そう答えた。心なしか、満足そうに聞こえた。

以下略



30: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 01:32:30.77 ID:qJyV+dDAO
俺たちは、古の巨人の斧など、順調に伝説の武具を集めていった。
そして残るは、勇者の剣。

勇者の剣とは、天に住まう龍神に『認められた』勇者が授かる剣らしい…

以下略



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