31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/05(水) 01:00:41.40 ID:kVbbRwGOo
息切れしている。
首の動脈がぴくぴくと動いて血を押し流していく。
いま首を噛まれてしまったら、
私の血がそこらじゅうに吹き出して
唯先輩の全身を私の色に染めきってしまうだろう。
でも唯先輩の牙は矯められていて、
私より小さく見えて、
つかまれた腕の主をふしぎそうに見つめるばかりだ。
いいアイデアなんて思いつかない。 間の抜けたことしか言えない。
頭はカタい方だから。
でも、いま、唯先輩の手がここにある。
それでじゅうぶんだった。
「……憂にも、持ってきたんですよ。
アメリカの、おみやげ。
ほら、メールで話してたあのチョコレートですよ。
よかったら今から届けに行っていいですか? 」
37Res/28.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。