過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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234: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/12(水) 09:54:53.87 ID:nYyIS+0E0

副所長「やれやれ」スッ(ビデオカメラで撮影している)

一夏「あ、“プロフェッサー”」

副所長「適性ランク:Cでかつ出遅れで、そんなんで専用機をもらえてしまえる――――――」

副所長「心苦しい立場だな」

一夏「…………箒」

副所長「俺から言わせれば、“あの子自身”には何の価値もない。価値が有るのは“篠ノ之博士の妹”である点のみ」

一夏「…………!」

副所長「あの子は、何も知らずに入れられたお前よりも価値がないんだよ」

副所長「だから、入学する気はなかった」

一夏「え」

一夏「それならどうして、今のこの時期に転入なんか…………」

副所長「…………あまり筋がいいようには見えない、あの娘」

一夏「…………」

副所長「それに、呑み込みもかなり悪そうだ」

副所長「人の話を聞こうとせず、助けを仰ごうともしない頑迷さが適性:Cの所以なんだろうな」

一夏「いや、箒はそこまで頑固じゃ――――――」

副所長「お前だって、――――――俺が活を入れていなかったら、」

副所長「常に『何とかなるだろう』『周りが何とかしてくれるだろう』って甘ったれていた自分から変わることができなかったかもしれないぞ?」

一夏「あ…………」

副所長「要は、あの子の保護者の教育、経験してきた出会いと別れの数々が今の人格を形成してきた――――――」

副所長「だから、…………“グッチ”の大馬鹿野郎がぁ!」ゴゴゴゴゴ

一夏「あ、あの、“プロフェッサー”?」

副所長「いや、すまない。どうも気が立っているようだ。撮影が終わったら、横になりながら気持ちを落ち着けることにしよう」

一夏「“グッチ”さんって確か、学年別トーナメントに来ていた人ですよね」

副所長「ああ、来ていたな」

副所長「あいつはその将来性を一番に危ぶまれていたんだ。それが今、結実してしまった…………」

一夏「え? でも、とても理知的で誠実そうな人でしたよ?」

副所長「そこだよ」

副所長「そこが問題で、今の“篠ノ之 箒”を作り上げてしまったんだ」

一夏「え? えと、“グッチ”さんと箒ってどういう関係なんです?」

副所長「あ…………」

副所長「――――――どっちも篠ノ之パパの教え子で、兄弟子と妹弟子だ」

副所長「そういったほうがわかりやすいだろう」

一夏「…………!」





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