過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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133: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/22(土) 21:53:58.81 ID:xAPwkA6xo
 ――同日、午後十二時、聖應女学院にて。

下級生1「お、お姉さまは大丈夫なのですか?」

下級生2「私も気になって……昨日は夜も眠れず――」

七々原薫子「千早は……ちょっと事故にあってしまってね。あっ! でも大丈夫、全然平気だか――」

下級生1「じ、事故ですかっ? どういう事ですかお姉さまっ!」

同級生1「お姉さまが事故に? ほ、本当なのですかお姉さま?」

七々原薫子「え、えっと……でも大丈夫で――」

上級生1「――お姉さまが事故ですって? どういう事なの?」

上級生2「どの様な事故に? 様態は……お怪我の程度はっ!」

七々原薫子「い、いやぁ……ちょっと両足を――」

下級生3「ま、ま、まさか……両足が使えない状態なのですかっ!」

下級生4「そ、そんな……お姉さまが――はっ――!」

下級生2「遠音さんっ! 大丈夫ですか? しっかりしてぇっ!」

同級生2「は、早く保健室に連れて行きなさい――っ!」

七々原薫子「だ、大丈夫っ? 私が連れて行くわね!」

 薫子はこれを絶好の機会と判断し、下級生を抱き抱え保健室に逃走するように駆け走る。

上級生1「あっ! お姉さまがっ! お待ちになって下さい――!」

下級生3「お姉さまが逃げたわよっ!」

下級生2「と、遠音さん! す、少し羨ましいですわ……」

七々原薫子「(はぁ、はぁ……な、なによこれっ! だ、誰か……千早ぁ助けてぇっ!)」

 こうして薫子は一日中、下級生から上級生まで大多数の生徒に、千早の様態や怪我の程度を質問攻めにされる。
 そして瞬く間に、千早が事故に合ったと言う事実が学院内に知れ渡る――。

 ――その頃、千早の病室内では……香織里が学院を休み、お見舞いに来ていた。

妃宮千早「……そんな簡単に休んでもいいんですか?」

神近香織里「大丈夫、許可は取っているわ。――はい千早、剥けたわよ」

 香織里はお見舞い品の梨の皮を向き、千早に手渡す。

妃宮千早「この梨、甘くて……美味しいです!」

神近香織里「私がわざわざ、買ってきてあげた物だから当然よ」

妃宮千早「――それにしても……今頃、薫子さん大丈夫でしょうか?」

神近香織里「さぁね。薫子なりに上手いことやっているでしょ」

妃宮千早「良くも悪くも――と言った感じでしょうか?」

神近香織里「ふふっ、そうね。良くも悪くも薫子なりに……ね」

 雲一つない晴天の午後、病室内に柔らかい日差しが照らし込む。
 千早と香織里は他愛ない会話も交え、ゆったりと心地よい時間を過ごし始めた――。


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