過去ログ - モバP「ブラ、透けてるぞ」
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186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:41:06.29 ID:S3TlNWjd0



 分厚く肥大化した雲から、堰を切った如く天から雨が降り注ぐ。
 まるで、泣けない幸子の代わりに泣いてあげたかの様に、悲しみも、苦しみも、抱えていた負の感情全てを押し流す、強く、重く、あるいは優しい雨だった。
 これは、カミサマが泣いてくれたのだ、幸子は勝手にそう思うことにした。

 だって、幸子はカワイイのだから。そのカワイイ自分がカワイク振られたのだ。そりゃ、カミサマも涙を流すだろう。

 そういうことにした。そういうことになった。
 だけれども。

(ちょっと泣き過ぎじゃないですかねぇ……)
「おいっ、幸子、どこか雨宿りするぞっ、風邪引いちまうっ!」

 雨は勢い強く、豪雨と言わんばかりにざぁざぁと降りしきっていた。
 男が慌てて幸子を促し、二人は東屋に入る。
 突然の豪雨に、彼女は濡れ鼠だ。


(こう言うのは……もっとこう、しとしと降るって言うか、もう少し柔らかく降るものでは……)

 内心、ちょっとぶー垂れる幸子。
 まぁ、これも、カミサマが幸子の水滴る様を見たかったのだろう。

(水も滴るカワイイボクっ)

 とりあえず、幸子は天に向けてドヤ顔を放った。
 カミサマに対しての出血大サービスだ。これには全能な誰かさんも満足するだろう。



 そういうことにした。そういうことになった。






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