176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:35:58.54 ID:S3TlNWjd0
「な……」
177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:36:26.04 ID:S3TlNWjd0
押し殺していた泣叫が。
なかったことにするつもりだった悲しみが。
見せるつもりがなかった弱さが。
178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:36:58.51 ID:S3TlNWjd0
しかし。
「うん、うん……ごめんね、気付けなくて、ごめんね。苦しかったね……」
179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:37:24.28 ID:S3TlNWjd0
みくが必要だったのは、これだ。
可能かどうかと言えば、心中の闇から抜け出すのは出来た。
しかし、彼女の矜持がそれを許さなかった。
180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:37:52.50 ID:S3TlNWjd0
181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:38:23.48 ID:S3TlNWjd0
それは、アイドルを気遣う想いで、同時に逃げでもあった。
彼もまた、時の解決を祈るしかない、無力な人間であったのだ。
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:38:53.72 ID:S3TlNWjd0
幸子は、みくの様に軽いステップを踏み。
卯月の様に真っ直ぐ進んで。
智絵里の様に、美しく、華が咲く花壇の前に立ち。
まゆの様に、凛と姿勢を正し。
183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:39:21.01 ID:S3TlNWjd0
184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:39:48.93 ID:S3TlNWjd0
――あっと言う間だった。
185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:40:39.58 ID:S3TlNWjd0
結局、幸子は最後まで涙を流すことはなかった。
涙腺が緩むことは、何度もあった。
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