過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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292:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/16(日) 15:12:15.36 ID:gUNVYqIl0
   、
―――式とアクセラレータは、再び静止していた。

アクセラレータは式を倒す算段についてを考えていた。
式は、戦いとはまた別のことを考えていた。
―――チラ、と安置されたミサカミコトをみる式。

「おまえさ」

「―――あァ?」

「おまえじゃない。そこで寝てるヤツだ」

そういって、反射の棺で眠るミサカミコトを指し示す式。

「―――そりゃあ、機嫌も悪くなるよな」

「何を言ってやがンだ、てめェ」

「別に。―――おまえはさ、絶対能力舎になって、さあこれで誰も傷つけなくてすむ―――そのつもりだったんだろ。
でもさ、お前がそのチカラであの女を守ってるって事は、あの女は守られなかったら傷ついてしまう状況にあるってこと。
ほら、おかしい。死体をわざわざ傷つけるヤツなんていないんだ。
なら―――あの女はなんでわざわざ守られる必要があるんだ?絶対能力者のお前がいるだけで、守られなくたって傷がつかない、そうでなきゃおかしいじゃないか」

「――――――、」

「それに、お前が力を爆発させたりしなければ、はじめから戦いなんていらなかったんだ。
―――結局さ、おまえは闘争に逃げたいだけなんだよ。苦しい、悲しい、だから争いを引き起こして、戦って、壊したい。
そうやって自分じゃどうにもできない気持ちを、何かに救ってもらおうとしてるんだ。
なあ、なんて簡単。―――暴れまわった結果お前が為す事は、ただの殺戮だよ』

その言葉は、アクセラレータが激昂するには十分だった。

「黙れ!…俺は、俺は――――――」

だけど―――うまく反論の言葉が、出てこない。学園都市第一位の頭脳なのに。

「言い訳の余地を残すなよ、白もやし。
一応言っておくけど逃がさないぞ。――――ミサカが、逃がすなっていうから」


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