過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 15:51:46.86 ID:gUNVYqIl0
「と、橙子さ―――――」
「――――終わらんよ、アレイスター」
橙子さんがそう宣言すると、その匣からまた次の怪物が現れてアレイスター=クロウリーに襲いかかる――――!!
「―――――!」
飛び出した「魔」はまた同じものだった。だが、この出来事はアレイスターの眉間をピクリ、とわずかに動かすには足るものだった。
「―――なんだ、お前もホラーというものがわかってなかったのか?いいだろう、教えてやる。人を恐怖させる三つの条件だ。
1つ、怪物は言葉を話してはならない。
2つ、怪物は正体不明でなければならない。
3つ、怪物は不死身でなければ意味がない――――!!」
そう指をたてて言う橙子さん。あの匣に入っている怪物は、言葉を話さず、正体もわからなくて、なおかつ不死身なんだ。―――それに対し、アレイスター=クロウリーは―――――
「ふむ、なるほど―――蒼崎、お前は私が恐怖したというのか。」
「――――愚かな」
そして。その魔術師は、またなにかを今度は高速で唱える。その詠唱はあまりにも早く、所々の強い発音くらいしか聞き取れなかった僕には、確かにこう聞こえた。
――――des-tr-oy・the-m・a-ll(全テヲ破壊シ尽クセ)、と―――――――
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