過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 15:53:18.69 ID:gUNVYqIl0
「―――初めから、居なかった?」
どういうことなんだろう。だって、あの人は確かにそこで逆さになって、僕たちと会話をして、橙子さんの使い魔を倒したのに――――
「言っただろう、黒桐。アレイスター=クロウリーは、いかなる法則も完全に無視した、次元さえも違う曖昧な存在なんだ。
ヤツを完全にとらえているのは恐らく根源だけだろう。
さらに概念とも化している大魔術師アレイスター=クロウリーという存在はね、
来る途中も言ったが、同時に複数の場所に存在できるんだ。」
「―――なるほど。じゃあつまり、同時にどこにでも存在できるということは―――――」
「ご名答だ黒桐。つまりヤツはね、どこにでも存在する反面、
、、、、、、、、、、、
どこにも存在していないんだよ」
それで、もうここから姿を消したのか。――――恐らく、生命維持装置ごと。
「じゃあ、今度は学園都市の理事長が失踪したと、大問題になりますね」
僕がそう言うと、いいやそうでもないよ、と煙草に火を付けながら橙子さんが返答する。
「早くて明日、遅くても一週間後には、このビルの修繕も完全に終了するだろう。
その頃には既に、アレイスター=クロウリーは何事もなかったかのように、またここで浮いているだろうさ―――――――」
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