24: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:15:55.09 ID:FuxSu5/ao
杏子「…………」
杏子は、早速魔力で聴力を高める。
彼女の耳に、『どこへ行くのかしら?』などと話す二人の会話が届き、二人の向かう場所はわかった。
25: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:17:45.42 ID:FuxSu5/ao
杏子「……そうだな」
上手い具合に抜けだし、こっそりとさやかたちを追おうかと思っていた杏子だったが、
やめてまどかとの食事に専念する事にした。
26: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:19:23.92 ID:FuxSu5/ao
─────────────────────
マミ「…………」
杏子のテレパシーを受けたマミは、さやかとほむらが対峙する様子を、校外の高層マンションの屋上から見ていた。
27: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:20:21.76 ID:FuxSu5/ao
──マミはともかく、これまでにも杏子は、さやかがあのような行動を取るのを目にした経験はあった。
ただし、彼女のその行動の真意は知らなかったが……
マミも含め、今は違う。
28: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:21:50.47 ID:FuxSu5/ao
─────────────────────
ほむら「──で? こんな所まで引っ張り出してなんなのかしら?」
さやか「あんたはなにがしたいのさ?」
29: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:23:27.39 ID:FuxSu5/ao
ほむら「……なにが言いたいの?」
さやか「いくら居心地がよくても、永遠に続きやしない幻をただ与えられたり、
手にしたってだけであんたは満足なのかって言ってんの」
30: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:25:30.35 ID:FuxSu5/ao
ほむら「事実、でしょう?」
さやか「っ!
だからあんたは……
そんなだからこんな風になってもなにも気付かずに……!」
31: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:27:33.74 ID:FuxSu5/ao
さやか「それって褒めてないよね?」
ほむら「さあ? どうかしら」
これまでにも、記憶を取り戻したさやかがほむらの前に現れる事は何度もあった。
32: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:30:00.36 ID:FuxSu5/ao
この摂理に関しては、ほむらの強烈な意思によって存在しているものである。
しかし、これこそが円環を宿す者の力なのか、
どうやらさやかの『中』にはその摂理の影響力は完全ではないようで、
時間が経てばまた記憶と力が戻るのだ。
33: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:31:39.56 ID:FuxSu5/ao
ほむら「ともあれ、私はいつものように対応してあげるだけ」
さやか「…………」
ほむら「──愚かね美樹さやか。記憶が戻る度に私の所へ来るなんて」
34: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/12(水) 22:33:50.94 ID:FuxSu5/ao
さやか「あたしだって──まあ、さすがに『まどか』レベルに全部を全部知ってる訳じゃないけど──
それでもあたしだって『円環の理』の一部になって、
いろんな時間軸のいろんな可能性、未来・過去を知ってるんだよ?」
『まどか』か、『円環の理』か……それとも両方か。
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