74: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 21:51:07.81 ID:MWIa//Ng0
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杏子「ふうーっ」
あれから家に帰り、次の日の準備などをしてからの入浴後。
75: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 21:52:08.55 ID:MWIa//Ng0
杏子「……ダメだ。こんな事考えてたって仕方ねぇ」
大きく頭を振り、杏子が思ったその時。
部屋の暗がりから──
76: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 21:54:28.79 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「やあ」
キュゥべえ──インキュベーターだった。
宇宙存続に必要なエネルギーを集める為に動いている、地球外生命体。
77: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 21:56:16.02 ID:MWIa//Ng0
杏子(思えば──あたしがさやかの家に居候させて貰ってるのもだが──
この時点で、もうどうしようもなくおかしかったんだよな。)
本来、魔法少女という存在になるには、キュゥべえと『契約』をしなければならない。
78: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:02:04.32 ID:MWIa//Ng0
ちなみに、この次元でも魔法少女が魔女と呼ばれる異形の存在になる事はない。
この宇宙には円環へと導く概念の手が届かない以上、魔法少女の末路は、本来の『ソウルジェムを砕かれて死亡する』か、
『絶望の果てに魔女』になるかの二択しかないはずだが…
79: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:07:18.91 ID:MWIa//Ng0
ただし、魔女化を免れた魔法少女の行く末は、決して円環へと導かれる訳ではない。
『消滅』だ。
これは、宇宙再編時にほむらが振るった力の元がなんであれ、あくまでそれの一部でしかない限界なのだろう。
80: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:08:19.84 ID:MWIa//Ng0
杏子「早速本題に入ろうじゃないか。
用も無くここへ来た訳じゃないんだろ?」
キュゥべえ「もちろんだよ。
──それじゃあ始めようか、この宇宙を存続させる為の対話を」
81: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:09:45.98 ID:MWIa//Ng0
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杏子「まず、お前はどこまで知っている?」
床でベッドを背もたれがわりにして座る杏子が、目の前のキュゥべえに鋭い視線を向ける。
82: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:11:15.80 ID:MWIa//Ng0
杏子「…………」
杏子はなにも答えなかった。
キュゥべえの真意の予想はつくのだが、確証は無い為に下手な反応はするべきではないという判断だ。
83: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:14:08.46 ID:MWIa//Ng0
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翌日の早朝、マミの家。
まだ日も昇ってない時間だ。
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