82: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:11:15.80 ID:MWIa//Ng0
杏子「…………」
杏子はなにも答えなかった。
キュゥべえの真意の予想はつくのだが、確証は無い為に下手な反応はするべきではないという判断だ。
83: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:14:08.46 ID:MWIa//Ng0
─────────────────────
翌日の早朝、マミの家。
まだ日も昇ってない時間だ。
84: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:15:47.16 ID:MWIa//Ng0
マミ「こんな時間にわざわざ家まで来たって事は、なにかあったのね?」
杏子「ああ。
……昨夜、キュゥべえが現れた」
85: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:16:55.36 ID:MWIa//Ng0
……………………
………………
…………
86: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:19:34.79 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「……そうだね。暁美ほむらが、この宇宙──次元を再編したのは知っているよね?」
杏子「ああ……それくらいなら」
キュゥべえ「その後のこの次元の一番最初には、宇宙全体を巨大な力が覆っていたんだ。
87: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:21:35.97 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「嬉しい誤算ながらその『力』から逃れた僕たち地球外のインキュベーターは、
かつての宇宙の記憶を取り戻した。
きっと、暁美ほむらの影響が無くなったからだろうね」
こいつが言った『記憶』ってのは、まどかがやってくれた方の改変世界のだな。
88: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:24:50.98 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「とはいえ『力』に関しては、暁美ほむらの影響が及ぶ範囲が狭まっているというだけで、
それ自体がどうしようもなく絶対で強固なものなのは変わらなかった。
これを破ろうにも、僕たちにはどうする事も出来なかったよ」
杏子「…………」
89: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:27:59.23 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「……まぁ、そんな僕たちにとって絶対であるはずの目的も、
暁美ほむらの影響下では忘れさせられていたんだが」
杏子「……元々、この地球にもキュゥべえは居た……居るんだよな」
90: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:30:41.98 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「それによって、なんとか地球に突入する事と、
地球に居る『インキュベーター』との意識の共有が再び可能になった」
これまでは、地球のキュゥべえと、
あいつの影響から逃れた地球外のキュゥべえは完全に切り離された状態だったらしい。
91: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:33:39.06 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「そこで慌てて僕がここへとやって来たのさ。
彼女を見たところ、もうあまり猶予は無いみたいだからね」
杏子「少々迂闊すぎないかい?
現状を知ってからいきなり突入なんて」
92: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/03/19(水) 22:35:42.52 ID:MWIa//Ng0
キュゥべえ「奴隷になっている個体は、その役割故に誰よりも近くで彼女を見てきたからね」
だから、奴隷のキュゥべえはかなり早い段階で気付いた。
悪魔・ほむらがとても不安定で危うい状況・存在であり、彼女の力がどんどん弱まっていってるのに。
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