過去ログ - 海未「誕生日に菊の花を貰ってしまいました」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/15(土) 01:12:13.73 ID:GSBZbNEV0
「悩めば悩むほどどれもピンとこないなぁ……」
結局商店街を行ったり来たり。
かれこれ七往復もして、しかし何をあげればいいのかピンとこないまま一日が過ぎようとしていた。
ミナリンスキーの生誕地、秋葉原まで出ても勿論いいのだが、海未の喜ぶようなものが秋葉原にあるのか?
と問いかけられると、そんなモノはないような気がすることりだった。
(もっとみんなに相談しようかな? そしたら、何かもっと名案があるかもしれない!)
そこまで考えたことりだったが、思い直して更に思考を深める。
(もしそれで、告白の事がμ'sの皆にばれたら!? まずいよ、それは本当にまずい! 海未ちゃんまで飛び火しちゃう!)
商店街で一人頭を抱える少女の姿は、それはもう特異な視線に晒されているのだが、当の本人はそんなこと気にも留めない。
(うわあああどうしよう!)
頭を抱えてしゃがみこむことり。
取り敢えず穂乃果に相談しようかとも考えたが、穂乃果に頼り過ぎるのもよくないと妙に真面目に考えてしまい、ことりは尚更深く考え込んでしまう。
うんうん悩むことりは、やがて商店街の外れに来ていた。ここまで来ると人通りは格段に減る。
ふわり、と優しい香りがことりの小ぶりな鼻をくすぐって、思わず顔をあげる。
その目の前には、今時珍しいレンガで組まれた、おとぎ話の様な家が一件建っていた。
ごくたまに道行く人は、誰もそのレンガ造りの家に目を向けず、スタスタと歩き去ってしまう。
まるで、この家が見えているのはことりだけかの様に。
(お花屋さん……なのかなぁ?)
レンガ造りの家の庭には、溢れんばかりの花々が咲き乱れていて、とても綺麗に家を彩っていた。
ことりはなんとなく惹かれるがまま、その家へと足を運ばせた。
「あのぅ、誰かいらっしゃいませんかー?」
ことりはドアを前にして、小さく声をかけてみる。
しかし応答の声は返ってこず、ことりの声は花々に吸い込まれていった。
庭に咲き乱れる花はどれも美しく、やがてことりは一つの名案を思い付いた。
「海未ちゃんにお花をあげよう!」
プリザーブドフラワー、というものがある。
簡単に言うと花や茎を特殊な液に浸けて、水分を抜いたものを指す。
多少値の張るものだが、バイトしていることりにとってそんなことは問題なかった。
それよりもことりの閃いた名案とは、所謂花言葉である。
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