過去ログ - 咲「駅まで送ってくれないかな?」京太郎「朝の五時なんだけど」
↓
1-
覧
板
20
1
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:46:18.63 ID:3l/f7apX0
本編から数年後の京咲スレです。
プロ入りのため東京に向かう咲を京太郎が駅まで送っていくだけという話。
他のキャラクターは出ません。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:48:05.06 ID:3l/f7apX0
ギーコ ギーコ ギーコ
錆びついた車輪が耳障りな悲鳴を上げる中、俺はあくびまじりに自転車を漕いでいた。
以下略
3
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:49:03.12 ID:3l/f7apX0
京太郎(はぁ、こんなこと言うつもりなかったのに、何やってんだよ、俺のばか)
京太郎「あ、いや、俺の方こそ僻みみたいなこと言って悪かったよ」
咲「ううん、私の方こそ無神経なこと言って、ごめんね。京ちゃんも忙しかったのに…………って、思わず謝っちゃってたけど、よくよく考えたら受験勉強と自転車が錆びついてるのって全然関係ないよね!?」
以下略
4
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:50:01.33 ID:3l/f7apX0
咲「ほらほら、京ちゃん、上り坂だからってペース落ちてきてるよー」
京太郎「あのなー、お前が抱き付いてくるから――」
咲「んー? 私が抱き付いてくるから、何なのかなー?」ギュゥゥ
以下略
5
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:51:05.63 ID:3l/f7apX0
京太郎「だから、抱き付いてくんなって! わかったよ、ぺったんこなんて言って悪かった。咲の胸は優希よりあるから!」
咲「どうして、そこで優希ちゃんの名前が出るのかなー?」ジロッ
京太郎「いや、それは――」
以下略
6
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:51:51.85 ID:3l/f7apX0
京太郎「…………」
咲「どうしたの、京ちゃん?」
京太郎「いや、まだ日も出てない朝っぱらだから仕方ないけど、町が静かすぎてさ」
以下略
7
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:52:27.97 ID:3l/f7apX0
咲「ふふっ、ありがとね、京ちゃん」
京太郎「何でありがとうなんだよ?」
咲「ん、何でだろ? 何となくかな、ふふっ」
以下略
8
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:53:11.69 ID:3l/f7apX0
京太郎「ちゃんと切符買えたかー?」
咲「もうっ、子供扱いしないでってば。いくら私が方向音痴でも切符くらい買えるよっ」
京太郎「ははっ、そりゃそうだよな。これから東京に行くのに、長野で迷ってたら洒落になんねえもんな。今度、俺が東京に行くことがあったら、咲に案内頼むからよろしく頼むぜー」
以下略
9
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:53:53.97 ID:3l/f7apX0
京太郎「……とにかく、お前はすぐに迷子になるくせに、うろちょろするからな。俺がいたときはまだ良かったけど、もう俺はいないんだから、うろちょろすんなよ」
咲「うん、わかってる。向こうには京ちゃん、いないもんね……」シュン
京太郎「あ……い、いや、そういう意味じゃなくて」
以下略
10
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:54:33.01 ID:3l/f7apX0
京太郎「ったく、心配して損したぜ。そんだけ図太けりゃ、問題なさそうだな。っと、俺も入場券買うから、そこどいてくれよ」
咲「えっ、ホームまで見送りしてくれるんだ?」
京太郎「まあ、いくらポンコツでも幼なじみだし、それくらいはな」
以下略
11
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:55:14.58 ID:3l/f7apX0
咲「京ちゃん、どうしたの?」
京太郎「いや、何でもねえよ」
咲「でも――あっ、鞄の紐が……」グィッ
以下略
12
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:55:41.67 ID:3l/f7apX0
咲「……京ちゃん、取れそう?」
京太郎「…………」
京太郎(ほんと、何やってんだろうな……俺)
以下略
13
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:56:12.36 ID:3l/f7apX0
ジリリリリリリリリリリ
京太郎「電車、来たみたいだな」
以下略
14
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:56:39.81 ID:3l/f7apX0
咲「それじゃ、京ちゃん」
京太郎「……ああ」
咲「行ってきます」グッ
以下略
15
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:57:29.76 ID:3l/f7apX0
京太郎(……駄目だ。俺なんかが咲を引き留めて良いわけがない)
京太郎(咲はもう俺とは違う世界の人間なんだ)
京太郎(きっと遠くない未来、咲は世界を舞台に戦うことになる……そんな凄い奴の未来を俺のわがままなんかで壊せるわけがない)
以下略
16
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:57:56.74 ID:3l/f7apX0
京太郎「…………」
京太郎(……無理だよ。お前はもう俺とは違う世界の人間なんだ。お前だって、それくらいわかってるだろ!?)
俺は応えられず俯いたまま手を振った。
以下略
17
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:58:25.60 ID:3l/f7apX0
京太郎「咲っ、俺はっ、俺は――」
走り出す電車に向かって、喉が張り裂けそうなくらい大声で名前を呼ぶ。
俺の声に気付いた咲が俺の方を見る。
以下略
18
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:59:07.46 ID:3l/f7apX0
京太郎「はぁっ、はぁっ、くそっ、根性出せよ、このボロチャリ!」
さっきまで咲を乗せて上っていた坂を、今度は電車を追いかけて全速力で下っていく。
錆びついた車輪が、これ以上無理だと悲鳴を上げるが、そんなの知ったことか。
以下略
19
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 20:59:44.32 ID:3l/f7apX0
電車がスピードを上げる。
なんとか精一杯電車と並んでいたけれど、やっぱりどうしようもなくて、ゆっくり離されていく。
遠くなっていく幼なじみの姿。
以下略
20
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 21:00:14.56 ID:3l/f7apX0
京太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ここ数か月、ずっと受験勉強をやっていたせいか、なかなか息切れが治まってくれない。
京太郎(我ながら、バカなことしたもんだな……)
以下略
21
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga sage]
2014/03/17(月) 21:00:41.99 ID:3l/f7apX0
ギーコ ギーコ ギーコ
錆びついた車輪に悲鳴を上げさせながら、俺は自転車を漕ぐ。
以下略
70Res/30.02 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 咲「駅まで送ってくれないかな?」京太郎「朝の五時なんだけど」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1395056778/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice