11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:34:06.01 ID:piabdirRo
薬がしっかり効いている、仁美たちがそれを見てショックを受けないように、
そんな理由で面会前に念入りな拘束をしなかったのは、結果的に大失敗だった。
そんなさやかも今となっては嘘のように大人しいものだが、
あんな騒動を一度起こした上で、こんなにも居心地のいい個室をずっと与えてもらえているのは、
仁美とその家族の働きかけのおかげだった。
志筑仁美。
彼女と恭介が恋人関係を解消してから、そう長い日にちは経過していない。
さやかさんほど一途に、上条君を愛せる自信がないのです。
そんな生半可な気持ちで上条君とお付き合いさせてもらうなんて、
恥ずかしくて、辛くて、とても私には耐えられません。
仁美が涙ながらに述べた言葉。走り去っていく彼女を恭介は止めなかった。
どうして仁美と付き合ったのか? 付き合ってくれと頼まれたからだ。
彼女は僕には見合わないほどいい子で、そんな子が僕を好いてくれる事がただただ嬉しかった。
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