18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:52:13.24 ID:piabdirRo
恭介は知っていた。
さやかが耳をそばだてるのは、演奏会なり家での演奏なり、
とにかく自分がかつて彼女の前で弾いてみせたことのある曲だけだ。
それが心苦しかった。
いつから彼女はこんな思いを抱えていたのだろう?
家族ぐるみの付き合いで、幼馴染で、近しい人のはずだったのに、
何も知らなかった。知る気もなかった。
そんな自分とさやかとの間にある、思いのほか冷めた関係が悲しかった。
どうして、こんなことになってしまったのだろう。
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