過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
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124: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:56:28.94 ID:EuxySZ6G0
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そんな彼女に、そんな闇に、僕は背を向け走り出す。
走って、無我夢中に走り、無造作に扉を開け放ち、閉めることすら忘れ、
走って、走って、そして躓き、僕の内側に溜まっていたものが滑り出るかのように、
胃液を吐き出す、食道を通り、舌で踊る唾液と胃液が混ざった液体を、
僕は必死に手で口を押さえることで阻止しようと試みるも、
やはりと言うべきか、口からは大量の液体が押し寄せ指と指の隙間を縫って体内から出ていく。
僕は情けなくも涙で顔を覆い尽くし自分の体内から流れ出る液体を呆然と見詰めていた。
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