過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
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151:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/19(月) 17:21:52.88 ID:gVMP//4S0


2=030

最後の扉を開けて僕は最初の位置に戻ってきた。

極力左腕を動かさずに、見ないようにして進んできたが、

残り五つの扉を潜るには少しだけ苦労が要る行為だった。

「ん、おひさ」

と、彼女は洋菓子を口に運びながら言った。

軽々しく言ってくれる。

「うん、久しぶり」

と僕は言った。

もう生きているかもどうか曖昧だったが、

言葉にすることでなんだか、死んでいないことは確定しているようだった。



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