過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
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152:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/19(月) 17:23:59.50 ID:gVMP//4S0
「く――フクフク」
今普通に笑おうとしていたような所を僕は何も言わなかった。
「うん、ちゃんと終わったみたいだね……お疲れ様」
月を見ながら、彼女は言った。
僕に言った台詞なのか、それともあの怪異に言った台詞なのか、
なんだかよくわからなかったので僕は取り敢えず彼女の左隣に腰を落とした。
(僕から見てではない、彼女から見て、だ、自身の傷を見せびらかせる程僕に気力はないし、惨すぎた)
「……僕はまた生きなきゃいけないのか」
そう考えると少し憂鬱だった。
「そう考えるなよ、生きるってのは劇的だ」
そうかな、と僕は返答して、眼を閉じる。
眠たかったし、僕は何処かで安堵していた。
なんだか長くなりそうだな、そう考えながら、
僕は頭を完全に彼女に預けて。
深く、眠った。
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