過去ログ - ユウキ「ジュカイン、ハードプラント!!」
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10:雨雪 東吾
2014/03/24(月) 17:04:05.48 ID:7H8jV/TE0
子供「あっ! そこのお兄ちゃん!」

少年が家から出ると、自分より年下の男の子が、血相を抱えて走ってきた

ユウキ「どうしたの?」

子供「いいからはやく来て!」

言うが早いか、子供は少年の手をとり、力の限り引っ張っていく

少年はその勢いに転びそうになりながらも体勢を立て直し、子供の導くままに前に進む

子供「博士が、オダマキ博士がポケモンに襲われてるんだ! 助けてあげて!」

ユウキ「!」

子供の指差す方にはポチエナに追い回される、白衣姿の中年男性が見える

ポチエナは低く唸りをあげながら、じりじりと中年男性を追い詰めている

ユウキ「大丈夫ですか!」

少年は思わず飛び出し声をかける

四つの目がこちらに向き、男性の目に安堵の色が映る

しかし少年は焦っていた

なぜなら彼の唯一の手持ちであるラルトスのタイプはエスパー

攻撃技もエスパーのものしかなく、あくタイプのポチエナには僅かのダメージも見込めないのだ

そんな少年の内心を知ってか知らずか、男性は少年に救いの手を差し伸べた

オダマキ博士「そこの少年! そこのバッグにモンスターボールが入っている! そのポケモンを使ってくれ!」

男性はポチエナに気を払いつつも、少年に指示を出す

少年も、バッグの存在を認め、その中にあったモンスターボールを掴み、投げようとしたときだった

『お前は二度とポケモンバトルをするな!』

かつて言われた言葉が脳内にフラッシュバックする

ドクリと心臓が大きく鳴り、冷や汗が頬を伝う

しかし、事態は一刻を争う

人を助けるためだと、少年は震える体を奮い立たせ、思いっきり右腕を振った




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