過去ログ - ユウキ「ジュカイン、ハードプラント!!」
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20:雨雪 東吾
2014/03/26(水) 18:32:03.53 ID:3El98GeV0
憧れのポケモンマスターへの道

ギュっとモンスターボールを握りしめる

オダマキ「…心は決まったかい?」

少年は首を縦に動かす

それを見て、男性は満足そうに微笑んだ

オダマキ「よかったよ。君に断られたらどうしようかと思ったよ。少し異質なポケモンだから扱いには十分気を付けてくれ…何て、センリさんの息子の君に言うことじゃないよね。才能のある君には」

ユウキ「さい…のう…?」

少年の体がピタリと止まる

輝いていた目は光を失い、紅潮していた顔は血の気を失くし、無表情になる

『才能がある才能があるなんて言って皆がもてはやすからこうなるんだ!』

『お前のせいでこうなったんだぞ! わかってるのか!』

『才能も無いのにあんなポケモンといるからこんなことになるんだよ』

思い出されるは投げ掛けられ続けた冷たい言葉、視線

惨劇の二文字が相応しい光景

そして横たわる…

オダマキ「ユウキ君! 大丈夫かい!」

男性に肩を掴まれ、我に返る少年

目の前の男性の心配そうな顔に、何も知らず自分の安否を問う姿に、そして臆病な自分にイラついた少年は、強く男性の手を払った

少年「僕に才能なんてありませんよ。これはお返しします。行くぞラルトス」

少年は早口でそう言うと、手にあるモンスターボールを男性に押し付けると、腰から出した空のモンスターボールにラルトスを入れて足早に去って行った

突然のことで呆然とする男性

しかし、悲しそうな少年の背にかける言葉を、彼は見つけることができなかった


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