過去ログ - 早坂美玲「アイドルサバイバルin仮想現実」
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29: ◆E.Qec4bXLs[saga]
2014/04/04(金) 01:22:31.64 ID:4F+BeHei0

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ぱちっ


きょろきょろ


ぱちぱち、


ぱくぱく


地面の上を何かが這い回る、甲虫のようなそれに肢はない

オタマジャクシのようにひょろひょろと目的もなくどこかへ漂っていく


みく(ボット)「にゃあ、のあチャン?何見てるのにゃ?」


のあ(ボット)「何を見るべきか、何を知るべきか......それを見極めることもまた、観察には欠かしてはいけない要素...」


みく(ボット)「よくわかんないけど、のあチャンの体からいっぱいお目目が這い出てくるのは軽いホラーにゃ、何やってるのか説明をよーきゅーするにゃ!」


アナスタシアが潜入した工場の入口脇で二人のボットが座っている

だがいささか奇妙な光景だった

一人は猫のように手足を地面にぺたりと付けて座っているし

もう一人に至ってはもたれかかった壁に半分溶けかかっていた

まるでその工場のコンクリが生乾きであったのかと疑いそうになるほど自然に溶け込んでいる

ゼリーに差し込んだスプーンのようだ



さらに妙なことにその人物を中心に壁が波打ち、その度に小さな虫のようなものが蠢きながら地面へ滑り降りていく


いや、虫ではない、それははっきり言ってまぶただった。


人間の瞳を覆う皮膚の部分、それが何枚も何枚も地面へと走り出していた

よく見るとまぶただけでなく耳たぶのようなものもある

もうひとりの少女はそれを怖々と眺めているだけ


みく(ボット)「で、どうなの?なにか面白いもの見えたにゃ?」

のあ(ボット)「少し待って頂戴...いま視覚をつないでいるところよ」


そう言うとのあは目を閉じ、能力の精度を上げる作業に入った


みく(ボット)「にゃあ、アーニャも、のあチャンが工場の中からプレイヤーを見つけた途端に意気揚々と行っちゃったから暇にゃあ・・・」

のあ(ボット)「.........」

自分の体から切り離した部分を建物と混ぜ、擬似的にボットとして自分の一部にする

そうやって作られた眼球や耳は合計で15個

これ以上のことをやるにはもう少し能力の出力を上げなくてはいけないがまだこのままでいいだろう





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