24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/10(木) 18:59:54.12 ID:pG5fqgIz0
「僕は待ってますね」
「はい、ありがとうございます」
実際にトイレに行きたかったわけではないのですが、言ってしまった嘘はつき通すのが嘘をついた者の責任です。
トイレで数分時間を潰した後、コンビニエンスストアを出ます。
お店に申し訳ないのでミネラルウォーターを買っていくのも忘れません。
トイレを借りるだけの為にコンビニに行くのに抵抗があるのは私だけでしょうか?
「プロデューサーさん、お待たせ――」
「――す、好きだよ、ひたぎ……これでいいのか?」
携帯電話を耳に、彼女とお話しているプロデューサーさんの姿。
どろり、と私の胸の内から形状し難い感情が溢れ出していく気がします。
この感触は知っている――。
そう、人間の七つ大罪とも呼ばれている醜い感情――嫉妬。
と、目の前にいつの間にか球状のクラゲが現れました。
そうすることが当然であるように、手を伸ばします。
「三浦さん?」
プロデューサーさんの声を最後に、私の世界は終わったのです。
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