過去ログ - 阿良々木暦「まみコーム」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:50:37.29 ID:95e+9Xdq0

「ん→ん、真美が兄(C)に触るのイヤだって言うから」

「……」

「何だって!?」

何それ!
そんな悲しい事ってないよ!
ひょっとして昨日のあれか!?
でもあれは真美ちゃんの身を想ってやったことであって……!
人を想ってやったことがその人にとって良い結果になるとは限らない、なんてのは日常茶飯事だけども!

けどさ!!

「真美ちゃああああぁぁぁぁん!!」

泣いた。
マジ泣きだった。
悲し過ぎる。
忍が家出した時だってこんなに悲しくはなかった。
例えるのなら八九寺が逝ってしまった時くらいの悲しさだ。

「ちょ、ちょっと兄(C)落ち着いてよ!」

「うっぐ、ひぐっ、えぐっ」

僕は泣いた。
マンガ的に表現するのなら、涙が眼から滝のように流れ、まるで噴水のように周囲に飛び散っているような男泣きっぷりだ。
女子中学生に嫌われた、と言う理由で恥も外聞もなく本気で泣いてい る大人は間違いなく僕なのだが、それ以上に悲しかった。

「どうしろと……」

「ほらも→、泣くのやめてよ」

マジ泣きする僕の頭を撫でてくれる真美ちゃん。

「別に兄(C)が嫌いになったから、とかじゃないからさ」

「ほ、本当に……?」

真美ちゃんがお釈迦様のように見えた。
なら僕はカンダタでいい。
今なら蜘蛛の糸についてくる人たちも許せる。

「うん、兄(C)のことはちゃんと好きだよ!」

「良かった……本当に……」

一転、立ち直り涙を拭く僕。
悲しみを乗り越えてまた僕は強くなったと信じよう。

「やれやれ、恥ずかしいところを見せてしまったぜ」

「ガン泣きする大人ってちょっとどころじゃないレベルで引いたYO……」

亜美ちゃんが一人、置いて行かれたように文字通り一歩引いていた。
ちょっぴりシニカルさを見せたつもりだったが、効果はなかったようだ。



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