257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:34:46.04 ID:aFMIt3ru0
「静か、だね」
「ああ。 でも油断しない方がいい」
私達は慎重に歩き、女子トイレの前まで辿り着いた。
「それじゃあ、私達は
しかし、そこには信じられない光景があった。
「……あれ? 緑山君?」
緑山君の姿が何処にも無かった。
「もしかしてトイレかな?」
村崎さんが男子トイレの扉を開ける。
「……おーい、緑山くーん!」
「……いませんね」
「全く、何処行っちゃったのよ…!」
そう言って村崎さんが勢いよく、扉を閉めたときだった。
「ぎゃああぁあああ!!!」
「!?」
「な、何今の!?」
「い、行こう!」
午後8時
悲鳴は下の階から聞こえた。
私達が階段を降りると丁度、先生の姿を見つけた。
「先生!」
「相坂さん!村崎さん!あぁ良かった、無事だったのね!…あら?緑山君は?」
「それが、突然いなくなったんです」
「え、彼も?」
「彼もって…どう言うことですか!?」
「…実は、橙田君も、急にいなくなったの」
「そんなっ!」
これで、行方不明者は三人になった。
彼らは一体何処へーー
いや、そんなことより。
「先生、さっき悲鳴が聞こえましたよね!」
「あ、そう言えばそうだったわ…確か、こっちの方よ」
私達は先生と共に悲鳴の元へ急いだ。
「あ、あれって…!」
暫く走り続け、私達は黄瀬さん達のグループを見つけた。
「みんな! さっき悲鳴が……」
「
美術室の中を覗くと、そこにはーー。
「赤里さん……!」
そこには、血塗れになって横たわっている赤里さんの姿があった。
私は恐る恐る、彼女に近づく。
もしかしたら、私達を驚かせようと死んだフリをしてるのかもしれない。
そんな淡い期待を持っていたが、すぐにそんな期待は打ち砕かれた。
頭部が完全に陥没していて、死んでることは一目瞭然だった。
「あ、かさとさん…、何で……」
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