302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:07:19.29 ID:aFMIt3ru0
「あーーー」
「良かった、無事だったんだーーー」
「来ないで!」
伴太は目を見開いた。
弥生の手には銃が握られていた。
弥生はマイクロウージーを伴太に向けた。
「や、よい? 何の冗談ーーー」
「私、もう誰も信じないんだから!」
そう吐き捨て、弥生は引き金を引いた。
銃口が火を吹き、銃弾は伴太の足元に命中した。
「や、弥生!」
「煩い、煩い煩い!!私、死にたくない!! 枝地君みたいになりたくない!!」
「なっ、枝地!?」
意外だった。
枝地拓也(男子4番)はああ見えて、結構運動神経はいい。
そんな彼がこんな早々に死ぬなんて思いもしなかった。
「信じない! みんな私のこと[ピーーー]んだ!!」
「違う!俺はーー」
「黙れぇえええ!!!」
弥生はもう一発撃ち(目を瞑りながら撃ったためか、今度は全く見当違いな所に命中した。)、走り去って行った。
「なん、でだよ……」
伴太は膝をついた。
わからなかった。
何故、弥生は逃げたのか。
何故、幼馴染の自分を信じてくれなかったのか。
沢山の疑問が生まれるが、考えても分からなかった。
そして、その疑問が分かることは二度となかった。
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