341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:36:10.44 ID:aFMIt3ru0
矢丸俊美(女子18番)の悲鳴を聞いたのは他にも数名いた。
その中の一人、河合椛(女子6番)は逃げるように住宅街から離れていった。
「やっば!誰かわかんないけど絶対に死んだよ!」
椛はあの後、直ぐに校門まで戻った。
もしかしたら誰か逃げ遅れたメンバーがいるかもしれない。
椛は校門付近を探したが誰もいなかった。
代わりに、村上美央子(女子14番)と八尾郁恵(女子17番)の遺体を見つけ、改めて二人が死んだことを実感した。
それから椛は住宅街へ向かった。
この季節だ。
野宿すれば高い確立で風邪を引く。
そう考えた椛は直ぐに住宅街へ向かった。
しかし、途中であのマシンガンのような音を聞いて、怖くなり諦めた。
そして、今に至る。
それから少しして小屋を見つけた。
あそこで暫く隠れていよう。
小屋へ近寄り、ドアノブを回す。
しかし、ガチャガチャと音を立てるだけで、押しても引いても開かなかった。
「何よ、もう!」
開かない扉に腹を立て、扉を蹴った。
諦めて別の所へ行こうと回れ右をしたときーーー目を見開いた。
仮面をつけた人物がいたので。
「えーーー?」
仮面をつけた人物は右腕を上げた。
そこで椛は気づいた。
右手に黒い塊が握られていることに。
あれ、何ーーー?
瞬間、黒い塊から光が瞬いた。
仮面をつけた人物は倒れた椛に近寄る。
全身から血を流しており、一目で即死だと分かった。
「ひぃ!!」
後ろから声が聞こえた。
ゆっくりと振り向くと、そこには嘉山信之(男子3番)が怯えた目でこちらを見ていた。
「や、やめてくれ!な、何でもするから!!だからーーー」
仮面の生徒は黒い塊ーーーイングラムM11サブマシンガンを信之に向け、トリガーを絞った。
「ぎゃあぁあああぁ!!!」
大量の銃弾が信之に襲いかかる。
手を、足を、頭を、顔を、身体を銃弾が貫いた。
音が止むと、信之はドサリと地面に倒れた。
仮面の生徒は信之を一瞥すると森の中へ消えていった。
男子3番嘉山信之 死亡
女子6番河合椛 死亡
【残り35人】
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