過去ログ - 少女「あなたは勇者じゃない」
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13: ◆oU/2O5ujGod.[saga]
2014/04/15(火) 22:10:08.96 ID:xeDoUd6f0

――「ねえ? なんで彼女はみんなの前で魔法を使わないのかな?」

父親「ん?」

少年「あの子が街のなかで魔法を使うのを見たことがないんだ」モグモグ

父親「そうなのか? ふむ…、確かに。俺も彼女の魔法を見たのは、ここでお前の怪我を治したときが初めてだったしな」

少年「うん」

父親「それまではお前から話を聞くだけだったからな。実際に目の当たりにするまでは信じられなかったよ」

少年「せっかく魔法が使えるのに……、彼女は魔法使いになりたくないのかな」モグ…

父親「……ひとついいか?」コト

少年「ん? なに、父さん?」

父親「もし、お前が勇者として選ばれていたらお前は勇者になるのか?」

少年「え? どういうこと? そんなの決まってる。やるしかないじゃないか」

父親「そうだろうな。じゃあ、実際は? お前は彼のことを知っている。彼は望んで勇者になろうとしてたか?」

少年「え? それは…、わからないよ。だって始めからあそこには彼を勇者と呼ぶ人しかいなかったじゃないか」

父親「そうだよ。お前が初めて勇者に会ったとき。すでに彼は勇者だったんだ。当時のお前にそんな選択できたか?」

少年「そんな小さな頃の話なんか覚えてないよ!」

父親「……すまない。質問を変えよう。彼女は今、魔法使いになりたいのか?」


少年「!?」



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