104: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:37:22.75 ID:BRdqqewp0
自由落下に身を委ね、木刀を叩きつける。
三白眼「……埒外」
それだけがはっきりと聞こえた。
突き出る柱と木刀の衝突。そして衝突。さらには衝突。能力によってコーティングされた木刀は、コンクリートの柱と激突したとて刃毀れひとつ起きはしない。
柱の外周を、螺旋を描きながら向かってくる陶器の類。木刀の風圧ですべて退け、ひた走る。
ごぐん。異音が耳に響く。
目の前にいたはずの三白眼がいない――構造変化!
詰襟「俺の生き様は『悪即斬』!」
詰襟「斬れないものなんて、ない!」
コンクリだって、肉体だって、能力だって。
俺の生き様をもってすれば、斬れないはずはないのだ。
だから!
詰襟「そこにいたか!」
振るった木刀の軌跡が歪んだ空間すらも切り裂いた。
三白眼「なっ――!」
詰襟「てめぇを外に引きずり出してやるよ、『門外不出』!」
咆哮。俺と三白眼のそれが相まって、空気がびりびりと震える。
衝撃。俺と三白眼の視線が、切り裂かれた空間越しに相見える。
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