94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 13:11:31.70 ID:SAK7c/W4o
乙
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 20:34:39.78 ID:c76INgmto
待ってた、ずっと待ってた
96: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:02:10.12 ID:tJbiuqvE0
――――――――――――――――――――――
壁の穴をくぐれば腕章の姿がなかった。
まさかと思って後ろを振り向いても、気配はない。
97: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:03:05.82 ID:tJbiuqvE0
俺は跳んだ。
距離は三メートル。歩数にして二歩。
何が何でも叩き殺す。
98: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:03:39.64 ID:tJbiuqvE0
三白眼「久しぶり、に、喋るって、いうのに……」
三白眼「あなた、うるさ、すぎ」
99: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:05:33.32 ID:tJbiuqvE0
壁から柱が生まれて向かってくる。それを砕いて潜って抜け、合わせて跳んできた机と力比べ。木刀で力任せに横に払う。
絨毯が俺の脚に巻きついて引きずり倒される。
みしみしと音がした。
100: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:10:31.49 ID:tJbiuqvE0
縦横無尽に突き出されてくる柱を、意思を持ったかのようにのたくる絨毯を、軽やかなステップで回避していく。
とはいえ俺にも体力という概念はあった。じっとりと汗が背中に、手のひらに滲んでいく。呼吸も荒い。このまま持久戦を挑まれるとつらいものがある。
眉間に因った皺などどこ吹く風、三白眼は依然ぶつぶつつぶやき続ける。
101: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:12:47.47 ID:tJbiuqvE0
ひたすらに飛来してくる食器類。文房具もそれに加わって、弾丸の嵐に流石の俺もたたらを踏んだ。壁を破壊し一旦外へ避難する――
詰襟「くっ」
102: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:14:26.03 ID:tJbiuqvE0
ここで初めて、この三白眼のことを恐ろしいと――否。不気味だ、と感じた。
その風貌にではない。ありていに言えば、三白眼の魂が、おおよそ理解の及ばない代物だった。
こんな地の底に落ちたような人間を俺は見たことがなかった。
103: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:17:54.86 ID:tJbiuqvE0
自問する。
俺が負けるということは、俺の生き様が負けるということだ。
悪即斬。この世の悪は、即座に斬って捨ててみせる。だってそうでもしないと腐ったこの世は変えられやしないから。
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